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鍼灸プロローグ > 不妊症 > 生理周期と排卵誘発

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生理周期と排卵誘発

ilst-seiri.jpeg生理周期がどのようにして成り立っているか理解している患者さまは少ないようです。
体内時計のようなものがあって、例えば28日周期の場合は『はじめに月経と低温期が14日で、14日目に排卵、あとの14日が高温期』となるように時計がセットされていて、それに合わせて色々なホルモンが出ている…と思っていませんか?
そうではありません。

生理周期はホルモンの分泌量から決まるのです。

まず低温期(月経の間も含めて)にカラダがどうなっているかからお話しましょう。月経が始まったころ、卵巣内の卵胞(卵子を含んだボール)を大きくするために、脳から卵巣に向けてFSHというホルモンが分泌されます。卵胞がそのFSHを受けとるとFSHの働きで段々と大きくなっていきます。そして卵胞は大きくなっていくと同時に卵胞ホルモン(エストロゲン、E2、女性ホルモンとも呼びます)を分泌します。卵胞が小さなうちは分泌する卵胞ホルモンも少ないのですが、大きくなるにつれて分泌する卵胞ホルモンの量も多くなっていきます。そうこうしているうちに卵胞は20mm程度の排卵に適した大きさに成長します。同時に分泌する卵胞ホルモンの量もある一定量を超えます。

卵胞が分泌する卵胞ホルモンがある一定量を超えると、脳では卵胞が十分な大きさに成長したと判断して、脳から卵巣に向けてLHというホルモンが大量に分泌されます。大量のLHを受けた卵胞は卵子を卵巣の外に放出(排卵)します。

次に高温期です。卵子を放出した卵胞の抜け殻はその後もLHを受けて黄体に変化して黄体ホルモン(プロゲステロンとも呼びます)と卵胞ホルモンを分泌します。黄体ホルモンの作用で体温は0.4℃ほど上昇します。卵子が受精して妊娠すると黄体は黄体ホルモンと卵胞ホルモンを分泌し続けますが、妊娠しないと黄体は12日ほどで萎んでしまいホルモンの分泌もなくなります。

黄体ホルモンと卵胞ホルモンが少なくなると子宮では内膜が剥がれて月経が始まり、体温も0.4℃ほど下がって低温期に移り、生理周期が完成します。

つまり、低温期の長さは卵胞が分泌する卵胞ホルモンの量で決まり、もし卵胞の成長がゆっくりで分泌する卵胞ホルモンの量も少ないときは、それに合わせて低温期も長くなるということです。

また、高温期は黄体が分泌する黄体ホルモンと卵胞ホルモンの量で決まり、もし黄体がしっかり働かずに分泌するホルモンの量が少ないと高温期が短くなってしまいます。

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ところで、人工授精や体外受精のときにクロミッドやhMGで排卵誘発しますね。薬でホルモンの分泌量を増やしたり、ホルモンを外から足したりして卵胞を大きくしたり増やそうとするため、当然ですが生理周期にも変化があります。ホルモンの量で生理周期が決まっているからです。

今まで28日から30日でピッタリ生理が来ていた患者さまなどは、排卵誘発をして生理周期が長くなってしまったりすると、カラダのリズムを狂わされたように感じて不安になってしまうようですが、心配いりません。排卵誘発すると決まった時点で生理周期も人工的にコントロールすると決まっているのです。患者さまに合う誘発剤が見つかるまで初めのうちはうまくコントロールできないこともありますが、ドクターにお任せして合う誘発剤を見つけてもらいましょう。

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